アップルパイ


生だと酸味の強い紅玉は、焼き菓子にぴったり。
紀ノ国屋は1956年にインストアベーカリーを開設。パンやスイーツを店内で焼き上げ、ご提供しています(一部店舗・一部商品を除く)。今も昔も変わらぬ人気を誇る紀ノ国屋の代表的なスイーツが、アップルパイです。もしも冷めているなら温めなおして、バニラアイスと一緒に食べてください。
アツアツのアップルパイとバニラアイスという取り合わせは、試してみるまでは半信半疑になってしまうのですが、食べてみて納得。口の中で絶妙なハーモニーを奏でるのです。このベストカップルのようなとりあわせを、アップルパイ・ア・ラ・モードといいます。
イギリス移民が、リンゴを種から育て、アップルパイをつくったそうです。その存在そのものがアメリカを感じさせてくれるアップルパイは、as American as apple pie という慣用表現さえ生み出しました。「アップルパイのように、アメリカ的である」というこの表現は、超訳すると、「おはぎのように、日本的である」くらいでしょうか。
アップルパイは、フルーツを加熱して食べる楽しみも教えてくれます。生で食べるのもおいしいけれど、加熱するとまた違った味わいとなるのがフルーツです。とくにおもしろいのは、生で食すると酸っぱいフルーツ。
たとえば、生だと頬に緊張が走るような酸っぱさのパイナップルも、焼いてみると甘くなったりします。私はバーベキューのときに、パイナップルも用意します。炭火で焼いてあげると甘味が増して、とてもおいしい。デザート的にも使えますし、いわゆる箸休めのように使ってもいい。お肉の消化を助ける酵素も含んでいるので、一石二鳥というわけです。
アップルパイのリンゴも同じ。洋菓子職人の方々は、口を揃えて、「酸っぱいリンゴのほうが、焼くとおもしろい」といいます。だからケーキ用に人気があるのが、紅玉だったりするのです。
その真偽のほどは、この時期にだけ焼いている紀ノ国屋のフレッシュアップルパイ(写真)で確かめてみてください。(F)












