アンチョビと醤油


紀ノ国屋には「いしる」や「しょっつる」など、日本の魚醤も揃っています(一部店舗を除く。ニョクマムはエスニックコーナーにて扱っています
イタリア料理に欠かせない食材・アンチョビ。白身魚のアクアパッツァでも使っています。パスタやピザにも、よく使いますね。アンチョビはカタクチイワシを3枚に下ろして内臓を取り除き、塩漬けにして発酵させたものです。塩を使って発酵させるのは、お漬物と同じ。これにオリーブオイルを加えて、缶詰や瓶詰にしています。
イタリア料理での使われ方をみていると、食材というより、調味料といったほうがよさそうです。何かに似ていませんか。そう。ベトナム料理のニョクマム(タイ料理のナムプラー)です。いずれも、「カタクチイワシを塩漬けにして発酵させた調味料」という点で共通しています。つまりこれらは、動物性のタンパク質を発酵させた「お醤油」なのです。魚醤ということもあります。
植物性タンパク質(大豆)を発酵させた植物性のお醤油が普及してから、日本ではあまり使われなくなりましたが、日本にも魚醤があります。秋田の「しょっつる」、石川の「いしる」(魚汁)、四国のいかなご醤油です。魚醤の東端がしょっつる、西端がアンチョビなんだと思うと、なんだか楽しいですね。(F)














