イチジク(蓬莱柿)

このまま食べても、生ハムとあわせてもおいしくいただけます
イチジクが最盛期を迎えています。西アジアが原産地といわれ、アダムとイブがその葉を身にまとった話が有名です。それほど、イチジクと人類とは古くからのつきあいです。生食もされますが、世界的にみると、干したものの人気も高い果物です。
イチジクはシルクロードを渡ってきた植物のひとつで、イランから唐の時代の中国に伝わっています。イランの言葉(ペルシア語)では「アンジール」といい、これを音訳した「映日果」が日本に伝わり、転訛してイチジクとなったそうです。もっとも、語源については他の説もあり、果実が一か月で熟するから、あるいは1日1個ずつ熟するから「一熟」といわれたのが語源だという説もあります。
イチジクには実を夏につける品種と、秋につける品種と、夏と秋の二度つける品種があります。よく流通している品種は、秋に実のつく秋果種か、夏秋兼用種です。たとえば、上品な甘みで人気の蓬莱柿(ほうらいし)は秋果種、ほどよい甘みの桝井ドーフィンは夏秋兼用種です。
出雲市多伎町(たきちょう)が産出する多伎いちじくは、蓬莱柿の中でも、あまり他で栽培されていない珍しい品種。9月に入ると紀ノ国屋にも入荷してまいります。生ハムとあわせての生食や、ジャムなど料理への利用など、この時期ならではの味わいをお楽しみください。(F)












