カルビと焼肉

カルビカルビ肉はバラ肉のこと

紀ノ国屋の牛肉は牛個体識別番号つき。トレーサビリティはこちらで確認できます。

この時期、鍋ものに心も身体も暖めてもらうのが定番でしょうが、焼肉で元気を出したい、と思うこともあります。

焼肉といえば韓国式。人気があるのはカルビです。「カルビ」は韓国語で肋骨(あばら)を意味する言葉で、もともとはモンゴル語からの借用語だといいます。転じて、その周辺のバラ肉もカルビというようになりました。

カルビと並んで人気があるのはロースです。背肉のことですが、こちらは韓国語ではなく、じつは英語でもなく、なんと和製英語なのです。「Roastに向いた肉」という意味で用いられるようになったとか。

つまり、韓国式焼肉は和韓折衷のメニュー名になっているわけです。それもそのはず、一般的に「韓国式焼肉」として知られているあの食べ方は、戦争中の日本で生まれたものです。

もともと朝鮮半島に、肉を直火であぶって食べる習慣はありませんでした。いまでは逆輸入で、韓国でも日本生まれの網焼き方式が普及しているといいます。横浜中華街で生まれたという中華料理の「回る円卓」と似た話ですね。

日本生まれといっても、韓国人の食生活の知恵が生かされていて、野菜もたくさん摂れますし、キムチのような乳酸発酵食品もある。韓国式焼肉が日本に普及することによって、在日韓国人と日本人の意識を高め、日韓関係の改善にも役立ったという研究成果もあります。

ともかく、おいしいお肉をみんなで焼いて食べると、それだけで元気になります。サニーレタス(サンチュ)でくるんで食べれば、バランスもいい。おいしくいただいて、この冬を乗り切りましょう。暦ではもう立春です。(F)