クリスマスの習慣

今日はクリスマス。キリスト降誕の日です。ただし、よく知られているように、この日にキリストが生まれたという証拠は残っていません。この日がキリストの降誕日として祝されるようになったのは、4世紀ころからです。
キリスト教の伝播とともに、各地の冬至のお祭りが融合し、だんだんと現在のような形になったようです。たとえば、モミの木にトナカイ。キリストが生まれ、布教していたのは中東ですから、あるとして、シュロにラクダのはず。
それがモミの木にトナカイとなったのは、キリスト教が北ヨーロッパに勢力をひろげる過程で、ゲルマン人の冬至のお祭りと融合していったからです。さらにそこから、アメリカで子どもたちが大喜びする習慣が加わります。
敬虔なキリスト教徒からみると、日本のクリスマス習慣は、ちょっとおかしなことだらけかもしれません。クリスマスといえば、チキンがつきものですが、これは日本独特の習慣です(1970年代、「日本では七面鳥が手に入りにくいから、チキンで我慢するか」と外国人がしゃべったことが、チキンの習慣の発端だそうです)。
しかし、そもそもモミの木もトナカイも雪も、24日夜のプレゼントも、おかしな習慣といえばおかしな習慣なのです。シュトーレンも同じ。日本のクリスマス習慣だって、キリスト教が日本人にとって近い存在となった証でしょう。

「ナイター」という和製英語がアメリカで使われたり(本来はNight game)、日本生まれの中華料理の回転式丸テーブルが中国に普及したりしたのと同様、いつの日か日本のクリスマス習慣が、海外で流行する日が来ないとも限りません。大切なのは祝う心ではないでしょうか。(F)

メリークリスマス