グラノーラ(Granola)

グラノーラ上品な甘味でそのまま食べてもおいしい。ミルクや豆乳とあわせ、メープルシロップで甘味を補うのもGood

高度成長期を境に、日本人の食生活は大きく変わりました。なかでも変わったのは、朝食の風景ではないでしょうか。

お漬物を切る包丁の音と、お味噌汁の香りで目が覚めた記憶は、もうほとんど忘れられています。そもそもマンションなどでは、キッチンの香りがベッドルームまで届きません。

朝食の変化は、きっと生活の変化そのものでしょう。住環境も変わりましたが、職環境も変わりました。女性の社会進出も進み、朝が猛烈に忙しくなっています。でも、だからといって朝食を抜くのは、よくありません。これはさまざまな医学的な研究が明らかにしています。

忙しい朝にお勧めしたいもののひとつが、グラノーラ(グラノラ)です。これは、「小粒」「粒々」を意味するgranule、「穀物」を意味するgrainからの造語。オーツ麦や小麦、玄米、トウモロコシなどの全粒にドライフルーツやナッツなどを加え、ハチミツなどで甘味を加えてローストしたシリアルの一種です。

食物繊維が多く、噛みごたえがあり、脳の満腹中枢をよく刺激するところがいい。しかも、脳の活動に必要な糖分もとれ、手軽に食べられるよさがあります。

もともとグラノーラの特許を取得したのは、ケロッグ社の創始者であるジョン・ハーヴェイ・ケロッグでした。19世紀後半の話です。

1960年代に入り、ヒッピー運動の広まりとともに、グラノーラが再び「健康食」として脚光を浴びます。フルーツを入れだしたのはこの頃からです。1969年のウッドストックコンサートの会場では、グラノーラを食する人々ばかりだったとか。

ライフスタイルの変化にすぐに対応できるのが、日本人のいいところ。あまりにも忙しい朝のために常備しておくのもいいでしょう。この時期に目立つ「連休疲れ」に効くかもしれませんよ。(F)