サクラエビ

春海老限定の干しサクラエビ(土佐屋商店)

こうやって皿に盛っただけで、部屋中に香り漂う逸品

生のサクラエビは、鬼おろしなどとあわせるとおいしい。この「色」が、命名の由来

駿河湾でとれる春の味が、サクラエビ桜海老)です。相模湾や東京湾などにも生息していますが、漁獲対象となっているのは駿河湾のみです。その歴史は意外と浅く、明治時代からだといいます。

漁は春と秋に行われます。春は4月‐6月、秋は10月‐11月です。6月中旬からはサクラエビの産卵期にはいるため、禁漁となります。

食べ方はシラスと似ていて、軽く塩ゆでした釜揚げと、それを干したもの、そして生が出回ります。それぞれに味わいが異なるのも魅力。生をワサビ醤油や大根おろしで食べたり、素揚げにしたりするのもいいですし、干しエビをかき揚げにしたり、お好み焼きに使ったりするのもおいしい。

おもしろいのは、干しサクラエビです。生よりも、格段に香りがいい。そのままでも、酒の肴になりそうな味。フライパンなどで軽く焙ってやると、さらに香りがよくなります。日本酒をふって煎るのもいいでしょう。

いろんな食べ方をしてきましたが、私が印象に残っているのは、サクラエビのチヂミです。チヂミとは韓国版のお好み焼きのこと。関西名物のネギ焼きはネギが主役で、生地が脇役ですが、それと同様に、ウソッというほどサクラエビを入れ、脇を生地で固めたものです。

口にいれた瞬間、なんともいえないエビのいい香りがし、噛むほどにうま味がやってきます。サクラエビのうまさを実感したい方にお勧めの食べ方です。(F)

サクラエビの港・由比


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