シュンギク(春菊)
シュンギク畑。葉の形はキクそのもの
さまざまなレタス。レタスもキク科です
鍋物のおいしいこの季節。活躍する野菜のひとつが、シュンギクです。名前からも、葉の形からも、香りからも想像がつくように、キク科キク属の植物。ただ、花を鑑賞するキクとは、種(しゅ)が違います。
シュンギクは葉を食用にするまさに野菜で、意外な仲間としてはレタスが挙げられます。レタスもキク科の植物。そう聞くと、レタスがもつちょっとしたクセが、シュンギクとなんとなく類似しているように思えてくるから不思議です。
その名の由来は、春に花を咲かせることからです。とはいえ、開花前にさんざん葉も茎も食べてしまうので、黄色いマーガレットのようなかわいい花を見ることのできる機会は、残念ながらほとんどありません。
葉と茎には、いまさら言うまでもなく、独特のクセがあり、鍋物や豚汁などに使うと、いいアクセントとなります。栄養面でも見るべきものがあり、葉緑素、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCのほか、カリウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルも多く含みます。
この栄養分を有効に生かすには、生のまま葉をサラダにしたり、ゴマ和えやナッツ和えなどにしたりして、油と一緒に食べるのも有効です。これによってビタミンAの吸収率が高まります。
おいしく、いろんな楽しみ方のできる野菜ですが、すぐにしおれてしまうのが難。シュンギクを買ったら、霧吹きで水を補ってやり、新聞紙でくるみ、まるごとビニール袋で包み、冷蔵庫などで保存するといいでしょう。乾燥と高熱を避けてやればいいのです。
独特のクセのせいで、「シュンギクは苦手」という人がけっこういることも事実。だからこそ、新鮮で品質の高いシュンギクを一度試してもらいたいものです。その「クセ」も、けっこう違いますから。(F)














