トウモロコシの種類

トウモロコシ野菜として楽しめるのはスーパースイート種

トウモロコシホワイトコーンもスーパースイート種のひとつ

トウモロコシ

種を守り続けるのも貴重な努力ですが、逆に品種改良の努力も見逃せません。紀元前の昔から、私たちは野菜と大切につきあい、品種改良を続けてきたのです。

その代表例が、トウモロコシです。トウモロコシはイネ科の植物。いまやから約4400年前のメキシコで品種改良されたものです。改良される前のトウモロコシの実は硬すぎて、到底食べられるものではなかったようです。

それが、紀元前のメキシコにおいて、その後の主食の座を今日まで続けられるような穀物に育て上げられたのです。そして、コロンブスが新大陸を発見したときにその種が持ち帰られ、ヨーロッパ経由で世界に普及します。

日本にやってきたのは戦国時代で、ポルトガル人が伝えました。ただし、現在のトウモロコシと同じものが伝えられたと思うのは早計で、そのまま食べてもあまりおいしくないコリント種でした。

現代の私たちが「トウモロコシ」と聞いて想像するのは、茹でたり、焼いたりするととても甘く食べられるスイートコーンです。その最初は、アメリカで改良されたゴールデンバンダムでした。

日本にこれが導入されたのは、1904年(明治37年)のことですが、現在のような食べ方が一般に普及するにはまだ時間がかかります。1949年にゴールデンクロスバンダムが導入され、その栽培が安定した1960年以降のことです。

ゴールデンクロスバンダムから次々と改良され、ハニーバンダム、ピーターコーンなどが生まれました。これらの甘いコーンをスーパースイート種と呼びます。一方、世界的に生産が多いのはデントコーンとよばれる種類で、家畜の飼料やコーンスターチの原料となっているのです。(F)