ブリ(鰤)
ブリのおいしい季節到来。
塩で締めているところ。このあと塩焼きになったり、ブリ大根になったりします。
「ツバイソ食べますか?」「エッ?」
という会話をしたのは、いまからもう20数年前のこと。富山での出来事でした。怪訝な顔をする私をみて、すぐに「ツバイソって、ブリの小さいやつのことだよ」と教えてくれたものです。
ブリはスズキ目アジ科ブリ属の魚。「出世魚」といわれるくらいで、ブリは名前が変わります。その言い方も各地で違い、関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと出世、関西ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリと出世します。富山県をはじめとする北陸では、ツバイソ→フクラギ→ガンド→ブリです。
「ブリ」と呼んでいいのは、全長80cm以上まで出世した魚です。縁起物として日本のお正月に欠かせない食材のひとつです。語源には諸説あり、脂がよくのっていることから、「あぶら」→「ぶら」→「ぶり」と転化してきたという説や、丸くて大きな頭をしていることから「丸」(つぶり) と呼んでいて、それが訛ったものといった説があります。
語源はどうあれ、成長期のそれぞれに名前がつけられるほど、日本人に親しまれてきた魚であることは間違いありません。それに、ともかくこの時期は、脂がのっておいしい。いろんな食べ方ができる魚です。
定番は塩焼き、照り焼き、ブリ大根あたりですが、お刺身用のブリを使って、しゃぶしゃぶにするのも抜群です。さっと湯がいて霜降り状態で食べてもおいしいし、しっかり火を通しても味わいが変わる。天然ものなら安心して、いろんな食べ方で楽しめます。
お刺身としてまずは楽しみ、途中からしゃぶしゃぶにするというのもいいでしょう。お刺身として食べるときは、脂が多いので、本ワサビを多めにつけて食べるとさっぱりします。(F)














