ミョウガ(茗荷)

ミョウガミョウガのようす

ミョウガその足元から、花芽が出てきます

ミョウガすこし掘ると、おなじみのミョウガが香り出します

夏場にそうめんの薬味として人気があるのが、ミョウガです。独特の香りから、刺身のツマに使ったり、納豆に入れたりと、冷たい一品に活躍します。香りの成分はα‐ピネン類で、加熱すると香りが失われやすいため、この使い方は理にかなっています。

「ところで、ミョウガって、どの部分を食べているんですかね?」
周囲の若手の質問です。
「花だよ。あれは若い花で、そのままにしていくと花が咲くんだ」
「だったら、上のほうから摘むんですか?」
「それが、土から掘るんだよ」
「???」
論より証拠。百聞は一見にしかず。写真をお見せしましょう。

ミョウガは地下茎から葉と花を別々に地上に出すショウガ科の植物です。大陸から日本にもたらされたとき、香りの強いほうを「兄香」(セウカ)、弱いほうを「妹香」(メウカ)と名付けたところ、それぞれショウガ、ミョウガに転嫁した、という説が有力だそうです。

すこし前まで、「ミョウガを食べると、物忘れが激しくなる」という俗信がありました。その由来には様々な説があり、物忘れの激しい釈迦の弟子のお墓から生えてきたのがミョウガだったからであるとか、「冥加」(知らずに受けている仏の加護)にひっかけたのだ、などといいます。

もちろん科学的根拠はありません。そもそも、そうめんの薬味程度の摂取量で物忘れが激しくなるなら、いまごろ薬用として世界中からひっぱりだこになっていることでしょう。(笑)(F)