丹波黒の枝豆

丹波黒の枝豆丹波の黒豆の若さやです

枝豆黒豆の片鱗が見えます

炊き込みご飯にしてもおいしい。ホクホクです

秋を知らせてくれる作物はたくさんありますが、朝夕が冷え込む本格的な秋になったことを教えてくれる代表的な野菜が、丹波黒の枝豆(エダマメ)です。京都府と兵庫県にまたがる丹波地方でとれる黒豆の枝豆のことです。

たとえば春を教えてくれる竹の子は、鹿児島からだんだん旬が北上してきます。丹波黒の枝豆丹波地方でしかとれませんから、産地の違いによる時期のズレがありません。丹波の朝夕が冷え込む秋が訪れてから、やっと出回る作物です。今年も、やはり10月に入ってから、紀ノ国屋に入ってきました。旬の時期もとても短いので、ご注意ください。

この枝豆は、おせち料理に欠かせない黒豆の若い種子です。つまりは、ダイズの一種。茹でて食すると、既にしっかり黒くなりはじめていることがわかります。丹波地方は栗や松茸などでも有名な土地。山間に盆地があり、寒暖の差が激しく、土地が肥沃で、おいしい黒豆ができるのです。

黒豆の大きさを想起させる、しっかり大粒の枝豆です。茹で時間もふつうの枝豆より長くし、「こんな枝豆もあったのか!」という感動を味わってください。ゆがくだけでなく、さやから取り出して、黒豆ごはんを炊いてもおいしいですよ。春先のエンドウマメご飯のように、特定の時期にしかできない贅沢です。

ところで、「丹波」は歴史にひもづく「地方」と、行政区分とにズレがある代表のような土地です。篠山市、丹波市、亀岡市、南丹市、船井郡京丹波町、綾部市、福知山市が丹波地方ですが、このうち篠山市(ささやま)市と丹波市が兵庫県で、亀岡市から福知山市までは京都府です。

面積が広いのは京都府側ですが、兵庫県側の篠山市は丹波黒の原産地でもありますし、丹波市も「丹波産」を有名にしてきたという自負がある。写真の丹波黒の枝豆は、「丹波篠山産」ですから、兵庫県産という分類になります。「京都産丹波」と「兵庫産丹波」の二つが存在するのは、JAS法で義務づけられた原産地表示のためですが、たんなる「丹波産」という概念があってもいい気がしますね。(F)