枝豆(エダマメ)

枝豆大豆の未熟な種子を楽しむ

栄養面でとても凄い大豆は、古くから日本人が食べてきたマメのひとつ。ほんとうにいろんな形で日本の食卓を彩っています。味噌や醤油、豆腐に納豆に黄な粉が大豆加工品ですから、「大豆が食卓に登場しない日はない」と断言してもいいでしょう。

大豆は、未熟な状態でも人を楽しませてくれます。それが枝豆。若い種子を枝ごと茹でて楽しむことから、この名がついたようです。秋が実りの季節で、若い段階で収穫しますから、ちょうどこれからが最盛期です。

大豆には黄豆、茶豆、黒豆などの種類があります。もちろんそれぞれの枝豆があるわけで、最近は茶豆や黒豆の枝豆も認知度があがっています。

茶豆の枝豆を広めたのは、山形県の「だだちゃ豆」です。「だだちゃ」は庄内地方の方言で「お父さん」という意味。ご当地酒井藩に枝豆好きのお殿様がいて、「今日はどこのだだちゃの枝豆か」と尋ねたことから、この名がついたという説があります(他説あり。また、「だだちゃ豆」は現在、JA鶴岡が商標権を取得しています。)

だだちゃ豆の親戚にあたるのが、新潟県黒埼(くろさき)町の黒埼茶豆です。明治30年代に山形県鶴岡市に嫁いだ女性が、里帰りのときに持ち帰っただだちゃ豆がルーツだとか。その後、黒埼は独自の品種改良も続け、今日にいたっています。

枝豆の季節は、夏が過ぎても続きます。秋まっさかりに悠然とやってくるのは、丹波黒豆の枝豆で、こちらの旬は10月です。(F)