柏餅(かしわもち)


紀ノ国屋探仙庵の柏餅。上からこしあん、みそあん、小倉あんです。いずれも国産最高級素材を使った人気商品。
桜餅に続いて、季節は柏餅へと移り変わりつつあります。和菓子は葉で季節を感じることのできるところがいいですね。
柏餅は端午の節句の祝菓子でもあります。この風習は関東に多く、関西では粽(ちまき)を祝菓子にするのが一般的。粽は中国伝来の食べ物ですが、柏餅は日本生まれの祝菓子です。
柏餅が祝菓子とされるのは、柏の木の特徴によるものです。柏は冬に葉が枯れる広葉樹ですが、枯れるだけで、次の新芽が出てくるまで落葉しません。このことから、「家系が途絶えない」ことを象徴する木として尊ばれたのです。
そのうえ、香りがいい。桜の葉に比べると微香ですが、それでもほのかに香ってくる芳香は、それだけで自然の中で沐浴しているような気分になれます。
柏のほか、端午の節句に尊ばれる植物として菖蒲(ショウブ)があります。こちらは「尚武」にかけた縁起物。それでも、やはりお風呂に入れるとなんともいえない香りがします。
木の芽も、笹の葉もそうですが、日本人は植物の葉の香りを上手に生活にとりいれてきたといっていいでしょう。この伝統はこれからも大切にしたいものです。(F)














