栗の渋皮煮

栗京都の老舗・瓢亭の「渋皮栗甘煮」

栗渋皮にはポリフェノールのタンニン・プロアントシアニジンが豊富に含まれています

「実りの秋」を教えてくれる作物はたくさんありますが、代表的なのは、やはりコメ。日本人の食生活を根底から支える穀物です。

コメ以外にも、もちろん数多くあります。果物ではナシ、野菜では多くのイモ類に根菜類、そしてキノコがいい。こうしたなか、個人的に「いかに秋らしいな」と感じるのは、です。

はブナ科クリ属の木の総称です。蒸したり、茹でたりして食べるだけでなく、ご飯にしたり、きんとんにしたり、あるいは昔の武士なら搗ち(カチグリ)にしたりと、日本人はいろんな楽しみかたをしてきたものです。

クリは驚くほど栄養豊富です。粒子の細かい良質のデンプン質と、タンパク質、ビタミンA, B1, B2, C。それにカリウムや亜鉛などのミネラル類を含みます。サツマイモより、食物繊維が多いというのも驚き。

さらに最近の研究では、渋皮にポリフェノールが含まれていることがわかってきました。日本のは中国のと比べると渋皮が剥きにくく、ご飯をつくるときは苦労するものですが、そこに栄養があったとは! 白米と玄米の違いを彷彿とさせる話です。

それなら、の渋皮煮がいちばん。そのまま食べてもよし、さらに自作スイーツに展開してもよし、の食べ物です。栗でしっかり栄養補給しておくと、冬を乗り切る体力がつく、ということを昔の人は知っていたようです。(F)

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ところでマロングラッセは、もともとトチノキ科のマロニエの実で作ったものだとか。途中から栗で代用するようになったのだそうです。