空豆(ソラマメ)
空豆(ソラマメ)はサヤのまま茹でると風味が逃げません。
これからグリーンピースなどもおいしい季節がやってきます。
マメ科のひとつ、ソラマメがそろそろ出回り始めています。原産地は北アフリカからカスピ海海岸と推測されている植物で、歴史が非常に古い。5000年以上前のチグリス・ユーフラテス河流域で栽培されていたことがわかっているマメです。
チグリス・ユーフラテス河流域といえば、世界四大文明のひとつ、メソポタミア文明の地で、現在のイラクにあたります(メソポタミアとは、ギリシア語で「複数の河の間」という意味)。世界最古の農作物のひとつが、ソラマメなのです。
その後、この植物は各地に伝わり、古代エジプト、ギリシア、ローマ、中国に伝播。日本にも、奈良時代に渡来しています。これを日本中にひろめたのは、各地を旅した高僧・行基(ぎょうき)だそうです。
「空豆」の名の由来は、サヤが天に向かって伸びるように生えるからだといいます。またそれとは別に、サヤがカイコの形に似ているという説もあり、その場合は「蚕豆」と書きます。
おもしろいのは各地の異名。四国では「四月豆」、静岡では「五月豆」というのですが、これは旬の時期が土地によって異なるからでしょう。
なんといってもおいしいのは、サヤのままのソラマメです。サヤから出すと鮮度落ちが早くなります。サヤのソラマメをそのまま茹でるか、あるいは焼いて、旬の香りと甘味を楽しんでください。(F)














