鏡開き
正月11日は鏡開きの日。本来は手で割るものです。
5mm厚くらいにスライスし、乾燥させると「かきもち」に、このままフライパンに並べるとピザ生地になります。
1月11日は鏡開きの日。お正月に供えた鏡餅を、お汁粉や小豆粥などにいれて食べる日です。
もとは1月20日に行われる武家の行事でした。ハツカが「初顔祝う」や「刃柄」と通じることから、この日になっていたのです。ところが、徳川幕府の三代将軍・家光が4月20日に亡くなったため、月命日の20日を避けて、11日にしたのだといいます。
武家の習慣ですから、刃物で切るのは禁物で、手で砕いたり、金づちで割り砕いたりします。「割」という言葉さえも嫌われ、「鏡割り」ではなく、「鏡開き」となりました。
年末から数えると数週間もお供えされた餅ですから、乾燥して砕けやすくなっており、そういう理由がなくても、刃物で切るのは難しい。とくに20日の行事だった時代は、切ろうとしても、ボロボロと砕けていったはずです。
汁粉や粥などの汁物に入れて食べるのも、乾燥しきったお餅をおいしく食べる工夫だ、という見方もできるでしょう。
逆に、いまこの習慣を続けるのは、ちょっと難しい。鏡餅をお供えする期間が短く、場合によっては乾燥しないように、パックにくるまれていたりもします。伝統行事に対する知識は知識としてもった上で、包丁を使う「鏡切り」としてもいいのではないでしょうか。そもそもの精神は、きっと、「食べ物を大切にする」ということでもあったはずです。
薄く切り出して、さらに一カ月くらい乾燥させてやると、自家製のかきもちになります。数日前のNHKの番組では、5mm厚くらいに切ったお餅をフライパンにびっしりと並べ、たっぷりのオリーブオイルでピザをつくっていました。これなど、新しいお米の活用法かもしれません。(F)














