冬という文字がついていますが、トウガン(冬瓜)は夏の野菜です。夏に収穫したあと、冷暗所に置けば、冬まで貯蔵できたことから、この字を使うのだといいます。ウリ科の野菜で、原産地は東南アジア。中国・朝鮮半島経由で日本に伝えられ、平安時代から栽培されています。
トウガンは煮物にすると、透き通ったヒスイ(翡翠)色になります。見た目が涼やかで、冷やして食べてもおいしい。ビタミンCも豊富で、やはり旬の夏に食べたい野菜です(漢方では、身体を冷し、熱をさます効果があるとされています)。
色を生かすため、濃口醤油ではなく、白醤油や淡口醤油を使うといいでしょう。トウガンそのものの味は、とても淡白。旨みを含ませることで、おいしく楽しむことができます。今回はダシで基本的な味わいをつくり、さらにエビあんかけで深い味わいと涼やかさを演出しています。
| ・トウガン | 400g |
| ・車エビ | 4尾 |
| ・ショウガ | 1片 |
| A) | トウガンの下処理 | |||
|---|---|---|---|---|
| 粗塩 | 適宜 | |||
| B) | 濃い目のダシ | |||
| かつおぶし | 少々 | |||
| ダシ昆布 | 大さじ2 | |||
| 水 | 小さじ4 | |||
| C) | 味つけ | |||
| 塩 | 少々 | |||
| 酒 | 大さじ2 | |||
| みりん | 小さじ4 | |||
| 白醤油 | 小さじ1 | |||
| D) | とろみ | |||
| 葛粉 | 大さじ1 | |||
| 水 | 大さじ2 | |||
| 1) | トウガンは4等分する。種・ワタの部分を切り取る。 |
|---|---|
| 皮を薄くむき面取りする。 | |
| 皮目に格子状に隠し包丁を入れて(写真)、Aの塩をすりこむ。 | |
| たっぷりの熱湯で下茹でする。 | |
| 2) | 一番ダシをとる。そのうち2カップにCで味をつけてひと煮立ちさせる。 |
| 3) | バットかボールにトウガンを皮目を下に入れて、2)を注ぐ。 |
| ふんわりラップをかけて蒸し器で約30分蒸す。 | |
| 4) | エビは頭・背ワタをとり、殻をむく。粗く刻む。 |
| 5) | 3)の蒸し汁を小鍋に入れて煮立てる。4)を加えて火を通す。 |
| 味をととのえ、Dの水で溶いた葛粉でとろみをつける。 | |
| ショウガの絞り汁を加える。 | |
| 器にトウガンを盛りつけ、エビあんをかける。 |
| ☆ | トウガンは体を冷やすので、ショウガ汁を加えることによって体を温める。 |
|---|---|
| ☆ | ショウガ汁は、エビのクセもほどよくおさえる。 |
| ☆ | トウガンは下処理がポイント。 |
| ☆ | 皮を薄くむいて皮目の緑色を生かし、翡翠色に仕上げる。 |
| ☆ | Aの塩をすりこむことによって、より色鮮やかに。 |
| ☆ | 煮込まず蒸して仕上げることにより、煮くずれない・煮つまらないという利点がある。 |
| ☆ | ラップはふんわりかけないと、器にピッタリ張りついてしまうので注意する。 |
味の決め手は、車エビ。
紀ノ国屋では、新鮮な活車エビを取り扱っています。活車エビからとれるダシの味わい、プリッとした食感をお楽しみください。